リクガメの飼い方 選び方
ペットショップで陸亀を選ぶ時
まず、ペットショップに行って陸亀(リクガメ)を選ぶときに、気をつけなければならない事があります。大抵のペットショップは決められたスペースの中で、ケージの中に陸亀(リクガメ)を保管しなければならず、密飼い状態(狭いところでギュウギュウ詰め)になっている場合が多いです。
陸亀(リクガメ)という動物は自然の中で、集団で生活している訳ではなく、割と一匹オオカミ的に単独で行動している事が多いようです。ですから、ペットショップにいるリクガメ達は大抵、ストレスを抱えているといってよいでしょう。
注:絵がへたくそですいません(ーー;)
ですから、陸亀(リクガメ)を選ぶとき(大体ペットショップに行くと寝ている事が多い)は、実際に陸亀(リクガメ)をケージから出してもらい、自分で触れてみてください。
ずーっと顔を出さなかったり、死んだように動かないのはあんまりお勧めしません。臆病すぎる陸亀(リクガメ)は飼っていても餌を食べなかったり、環境の変化についていけなくなり、やがては死んでしまう可能性があるからです。せっかく迎え入れたリクガメが環境の変化に対応できなかった為に命を落としてしまう。。。とっても悲しい事ですが、それくらい神経質な生き物なのです。
それでは陸亀(リクガメ)を買ってきたら、すぐにする事があります!
自分の場合ですが、発砲スチロールで梱包されました^^ 12月23日という冬の最中だったのでしょうけど、、、
帰ってきてから、すぐにしなければならないのが温浴と呼ばれる、陸亀(リクガメ)をお風呂に入れる事です。桶に陸亀(リクガメ)をひたひたになる程度、大体30度~35度、場合によっては40度のお湯(季節によって変えてください)を入れ、そこに陸亀(リクガメ)を入れます。
「温浴」には賛否両論があるようですね。管理人は最近一月に一回位しかやっていません。
- そもそも、自然界では温浴等しない
- 温浴時に水分補給等しない
- 汚れたから洗うことを目的に、というがそんなに汚れているのか?
以上のような意見があります。確かに自然では温浴などしないですね。しかし、管理人がアニマルプラネットで見たガラパゴスゾウガメは、泥沼の様なところで自らひたひたになるくらいに漬かっていました。ガラパゴスの固体に限っては、温浴っぽい行動はしているみたいですね。温浴をするかしないか?に関しては飼育者様の自己責任でお願い致します。
亀は最初、ビックリして、溺れているような、嫌がっているような感じでジタバタ・ドタドタしますが、そのまま15分くらい入れておいてください。この時に水温が下がらないように、お湯を足すなどして工夫してください。陸亀(リクガメ)は変温動物(自分で体温を調節できない)ですので、冷たくなると陸亀(リクガメ)の体温も下がり、大変危険です。
15分後に桶を見ると、恐らくウンティと共に怪しげな白いヨーグルトの様なものがあるはずです。無くても変ではありません^^ その白いものとは「尿酸塩」と呼ばれるもので、陸亀には必要の無くなったタンパク質などのようです。ウンティと一緒の所から出てきますよ。よ~く見ていると、ウンティをする時に踏ん張っている陸亀(リクガメ)の表情が拝めます^^
温浴の時に水分補給の為に桶のお湯を飲んだり、おしっこもします。時にはオナラもするんですよ!プクプクと小さな気泡がお尻付近からから出てきます。厳密にはオナラなのかは不明ですが、、、。2,3日に一度温浴をしてください。(※ 管理人宅で飼い始めた頃の話です。以前は必ずと表記していましたが、個体差・種類・環境によって違うものと思われるのでやめました)
その他、尿酸塩の変化にも気をつけなければならりません。色の変化や状態(砂状や固形)によって体調が分かります。ウンティも通常は濃い緑色のウンティが家では出ます^^ フルーツを与えると下痢気味の時もあり、心配になりますが、何日も続いた事はありません。
家に来てから最初は餌を食べてくれませんでした。冬だった事も要因ですが、一週間は何も食べてくれず、心配でした。人工フードや葉野菜、タンポポ、フルーツなどを色々試してみたり、温浴を毎日したりと徐々に環境に慣れてくれて、食べる餌の量も増えました。最初は勝手が分からずに心配ばかりするものです。ロシアリクガメは比較的飼いやすいと云われておりますので、みなさんも色々試行錯誤しながらがんばってください。
陸亀(リクガメ)の家の作り方
陸亀(リクガメ)を飼う時に必要な物は別のページで紹介しておりますので、ご参考にしてください。
自分の家の場合は、上の写真のような水槽で陸亀(リクガメ)を飼っています。左奥に陸亀(リクガメ)が居ますね^^ 水槽の中に入れる床材(下に敷くもの)として「バークチップ」という松の樹皮を入れております。まぁ、様々な種類の物がありますので、何でも良いと思いますが、白い砂の様な床材はお勧めしません。前に使った事があるのですが、砂が陸亀(リクガメ)の目の中に入っていた様ですぐにやめました( ´△`)アァ-
床材はペットショップと同じものがいいですよね、迎え入れた陸亀にとっても環境の変化の少なさに貢献できると思います。後、ケージ内の環境ですが、陸亀の種類によって変化します。家の場合はケージ内が25度から30度くらい(冬場はもっと低いです)、一部ホットスポット電球で30度から35度になるスペースも作っています。陸亀は変温動物ですので、体全体を温めるスペースが必要です。特に寒くなる冬場、地域では爬虫類用のホットカーペット(床用のホットパネル)がペットショップから発売されていますから、必要に応じて買い揃えてください。
また、日陰を作ることも色々な陸亀飼育サイトで紹介されています。家の場合は陸亀が日陰からずーっと出てこなくなってしまうので、今は日陰を作っておりません。実際には紫外線照射ランプから常に照射されている陸亀の休憩所として必要らしい?のですが、家の場合は撤去してしまいました。
屋外での飼育の場合は日陰はあった方が良いと思います。時々、ベランダに陸亀を出すのですが、日光が当たっている箇所よりも、日陰を好んでいる事が多いように見受けられました。
あとは紫外線を照射する蛍光灯を必ず使用してください。陸亀の甲羅は紫外線を浴びて硬くなり、敵から身を守る甲羅を生成しています。以前、動物番組をテレビで見ていたときに、アフリカのサバンナで生息しているヒョウモンリクガメがライオンに襲われており、思いっきり噛まれていました(・・;)
百獣の王、ライオンに噛まれても大丈夫なくらい硬い甲羅を作るためにも必要です。自分は波長を変えて二本使用しています。本当に照射しているかどうかは分かりませんが、一本¥4000位します。お値段がお高めですが、かわいい陸亀の為に用意してくださいね^^ 半年で効果が半減してしまうらしいのでキチンと半年で交換してあげましょう。
陸亀などの爬虫類用紫外線照射蛍光灯(こう書くと難しい物に感じますね)は日光を浴びているのと同じような状態に近づける為のもので、これが無いと甲羅がブヨブヨになったり、目が赤くなったりと病気になってしまうようです。
また、ロシアリクガメは元々、冬季に寒くなる地域にも生息している陸亀です。冬眠する個体がいるようです。中には冬眠したまま、、、☆ という悲しい話も聞かれます。家での環境では冬季でも暖かいので冬眠はしていませんでしたが、床材を掘って、冬眠の準備をしているような仕草を時々しています。冬季は餌の喰いも悪くなり心配しますが、良く観察してみて陸亀の調子を判断してください。風邪をひく事もあり、鼻水が出たり、口の中が腫れたりするそうです。そういう緊急時はネットで爬虫類を扱っている獣医さんを探し、連れて行ってあげてくださいね。
2021年3月現在の情報
家の陸亀は飼育20年が経ちました。かなり前から冬眠するようになり、秋ごろから冬にかけて餌を食べる量が増えます^^ 12月になると食べる量が減り、2月くらいまでは寝てばかりいて餌も殆ど食べなくなります。冬眠はする時としない時とあり、大体12月から2月頃までずーっと寝ているような状態になります。マジで死んだんじゃ!!って思いますが、いつも寝ています。